冒頭の10分映像が解禁
2019年7月6日に前作から8年ぶりに新作の冒頭映像が公開され、上映イベント「0706作戦」と名付けられています。
日本では30万人世界各国では150万人と多くのエヴァファンが集い、作品に対する期待感があると伺えます。冒頭の舞台はパリで、コア化した復元作戦を行います。ミサトとリツコ率いるヴィレは「Q」で大破したエヴァ2・8号機を直すための部品を手に入れるため、赤く染まったパリの街へ向かいます。
そして、凱旋門に降り立ちユーロネルフから部品を取り出すために、パリ復元作戦を実行します。パリはL結界密度が強いですがリツコが指揮するヴィレのオペレーターたちが、ユーロネルフ第1号封印柱の上でアンチ-Lシステムを復元して起動させようとしています。
作戦のタイムリミットは720秒ですが、作業を妨害するネルフのエヴァが大量に襲ってきます。マリが8号機を駆使して撃破しますが、ボスキャラの4444Cが大量の44Bを伴って陽電子砲でチームに反撃し苦戦しました。
まるでミサトが昔にした「ヤシマ作戦」のような攻撃を仕掛けてくるネルフに、リツコが冬月副司令に試されてると感じ応戦しました。
そして、戦艦6隻を使ってシールドを作り1発目はなんとか防御しますが、4444Cはすぐに2発目を撃ってきます。マリはそれに対し8号機を繰ってエッフェル塔の先端を陽電子砲に突っ込み、チームもタイムリミット前に起動を成功させてパリの街は復元されました。
エヴァンゲリオンシリーズとは
テレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」は「エヴァンゲリオン」や「エヴァ」と略して呼ばれ、GAINAX/タツノコプロ制作のオリジナルアニメで独特な世界観と個性的なキャラクターで人気を博しています。
テレビでの放送はテレビ東京系で1995年から1996年で、全部で26話ありました。アニメ放送が終わった翌年の1997年に「新世紀エヴァンゲリオン劇場版」として「シト新生」と「Air/まごころを、君に」が公開されました。
この際に、賛否両論が巻き起こったテレビアニメの25話と26話が完全な新作として制作され、ファンの間では大きな話題となったことが特徴です。
それから10年が経過した2007年になって新たに「新劇場版」シリーズとして再構築され、最初の「序」から13年後の2020年6月にようやく最後の第4作目が公開されることになりました。
テレビアニメ版といわゆる「旧劇場版」の表記はエヴァンゲリオンですが、「新劇場版」シリーズではなぜかタイトルのみヱヴァンゲリヲンと旧字体のため興味がわきます。あえてこのような違いを出した要因は新旧シリーズが異なるものであることを示していると思われ、作品に対する意気込みが伝わってくるものです。
エヴァンゲリオンシリーズは1995年の登場から25年目になり、その集大成の意味を込めていると予想されます。2012年に第3作目の「Q」が公開され、8年の沈黙を経て今回の完結編になり興味深いです。
映画の公開騒動の経緯とは
庵野秀明監督は前作の公開後に精神的に疲れきっていましたが、3年後になる2015年4月1日にコメントを出しました。
内容は新世紀エヴァンゲリオンの劇場版の完成に向けた作業が進められ、エヴァファンはそれがいつになるのか期待していたものです。
ただし、翌年の1月26日には株式会社カラーの名義でYouTubeに特報がアップされましたが、実際には偽の作品でした。翌年の2017年4月5日には制作が進んでいることが判明し、ツイートでファンへの期待が高まりました。
2018年7月20日公開だった細田守監督の『未来のミライ』本編上映前に特報が解禁になり、未来のミライを劇場に観に来た観客たちがすぐさまTwitterで反応し「エヴァンゲリオン劇場版」や「シンエヴァ」などの関連ワードが注目されました。
多くの期待感を示す内容がツイートされましたが、最初の新劇場版から13年も待っていたため延期しないでほしいという声も上がりました。このため、大勢のファンが4作目の公開を待ち望んでいることが改めて証明され、シンジ役の緒方恵美さんもネットで情報を知っています。
そして、2019年になって公式に発表があり、2020年6月27日に公開されることが決まりました。最後のエヴァンゲリオン映画として注目され、集大成ということで多くのファンの方が待ちに待った瞬間です。さまざまな騒動がありましたが、期待を裏切らない内容になる可能性があります。